フォニックスで効率的にサイト・ワード・リストを覚えよう!
リーディングの力を高めるために、一目見たらパッと読めるレベルにまで習熟することが推奨されているサイト・ワード・リスト。フォニックスの知識を活用すれば、混乱を防ぎ丸暗記する部分を減らして効率的にリストが学習でき、語彙力をアップできますよ、というお話です。
サイト・ワード&サイト・ワード・リストって何よ?というこれまでの記事はこちら
Sight Word(サイト・ワード)って何?フォニックスの例外との関係
サイト・ワードって何?その2 DolchとFryと語彙力アップ
Fry Word List(フライ・ワード・リスト)の1000語を覚えれば、英語の90%は読める!
素晴らしい!
でも、
コドモに1000語覚えてもらうの!?
うへーーー
始める前からげんなりです。フォニックスのルールは100個くらいだったから1~2年で覚えられるかなぁ?なんてざっくり予想もできましたけど、1000語となると一体どれくらいかかるのか見当もつきません・・・
でもやりますよ!
さて、以前にご紹介したとおり、サイト・ワード・リストは丸暗記前提に作られています。実際フォニックスの例外も多く含みますが、せっかくアブクド読みやその他のフォニックス・ルールを覚えたので、その知識を活用して効率的に学習する方法をご紹介したいと思います。
フォニックスを活かして単語リストを学習すれば、
1. 混乱を防げる
2. 覚えなければならない部分を減らすことができる
ので、文字通り丸暗記するよりも効率的に語彙を増やすことができます。できるはず!そのためのフォニックスですから!
1. 混乱を防げる
Fry 100 Listにある2つの単語、itとifを子どもに覚えてもらうとしましょう。この2つはフォニックスの例外は含みませんので、アブクド読みをマスターしていれば読めます。もし、アブクド読みの知識なしに丸暗記させたら、見た目も似ていますし、いつまでもtとfのどちらがどちらかわからない、といったことが起こりえますが、
t → トゥ
f → フ(上の前歯は下唇に触れています)
が定着していれば混乱を防げますね。初めて学習するときは、最初の文字の音は何かな?じゃあ次の文字の音は何かな?とゆっくり読む必要があると思いますが、フォニックスのルールに従っているものは単語全体を丸暗記するのではなく、読み解いて学習することができます。
フォニックス(アブクド読み)の知識を使ってゆっくり読む
↓
単語を覚える
↓
繰り返し単語を学習
↓
見たらパッと読めるようになるまで習熟
とすることで、フォニックスのルールどおりの単語は混乱を最小限にして覚えることができます。
2. 覚えなければならない部分を減らすことができる
フォニックスのルールに当てはまらない例外の単語だったとしても、まったくランダムに音が割り当てられているわけではありません。同じくFry 100 Listの中にあるwouldという単語を例にあげてみましょう。この単語は、真ん中の部分(2文字目~4文字目)がウという音になることを覚えなければいけませんが、最初の文字のw、最後の文字のdはアブクド読みです。
こんなふうに例外単語でも、フォニックスの知識があれば整理して教える/覚えることで本当に不規則な音になっている部分のみを暗記すればよくなります。
さらに、例外の中にある規則にも注目して整理できます。ここでもFry 100 Listの中にある単語を見てみましょう。
go
so
no
この3つの単語はどれも1文字目がアブクド読みですが、2文字目のoは、アブクド読みではなくアルファベット読みになります。アブクド読み+アルファベット読み、となる仲間だよと説明して覚えてもらうといいですね。
では、上の3つの単語と見た目が似ているこちらの単語はどうでしょうか?
to
do
who
この3つの単語もフォニックスのルールで読める子音にoがついている単語ですが、このoはアルファベット読みではなく、ウーとなりますね。toとdoの1文字目はアブクド読みですし、whoのwhは、二文字子音のルールで覚えた組み合わせです。このグループはoがウーと読まれるグループとして覚えられますね。
このように、フォニックス・ルールを活用しリストを整理することで本当に丸暗記しなくてはならない部分を減らしていくことができるのです。動詞の不規則変化を覚えたときと同じ要領ですね。不規則だけどその中に一定の規則があり、それをグループにして覚える。
丸暗記が推奨されているサイト・ワード・リストですが、フォニックスの知識をもとに整理しながら学習し、見たらパッと読める!レベルにまで習熟していくことで効率的に語彙力を高めることができるのです。
1000語を横断して例外を整理するのは私が大変なので、この方法を100語のグループごとでやってみようと思っています。フォニックスのルールを覚えたときにカードの裏にある単語も同時の覚えていったこともあり、どれくらいコドモが単語を読めるのか?1000枚ものおフロ用単語カードを作るのか?作るのか???などいろいろと思うところもありますので、そのあたりの詳細はまた実際にやりながら記事を書いていきたいと思います。
(追記)参考文献
A New Model for Teaching High Frequency Words
~日々の学習メモ(昨日分)~
家勉
Tartoise! Tartoise! OxfordOWL 無料 e-book 1回目
やっと復活のきざし・・・
おフロで英語
フォニックス 6級(二文字子音)復習