うにせん流？フォニックス7～二文字子音をマスターしよう！その2　ch＆thの音～

今日は二文字子音の話の2回目です。前回の記事はこちら

二文字子音とは、アルファベット２つの文字をセットにして、アブクド読みとは違う読み方にする、というルールです。今日はそのセットからchとthを紹介したいと思います。

ヒソヒソ声でシュと言ったときの音です。詳しくは前回の記事をどうぞ。

shのときと同じ要領で、ヒソヒソ声で、チュ、と言ってみてください。その音です。

次にヒソヒソ声で、タイの三輪車タクシー、

トゥクトゥク

と言ってみてください。そのあとヒソヒソ声のまま、

トゥ、チュ、トゥ、チュ、…

と続けて言ってみてください。

トゥ　→　t　

チュ　→　ch

の音なのですが、音の響きの違いがわかりますか？

さらに、舌が上あごの骨の異なる部分に当たっていること、舌のどの部分が当たっているのかも異なるのですが、わかるでしょうか？

舌で、上あご部分に前から触れてみると、まず、上の歯の裏側がありますね。その付け根の辺りは、ちょっとボコっと盛り上がっています。さらに奥に行くと、ドーム型の骨の部分があって、さらに奥にいくと柔らかいプヨプヨした部分に到達します。柔らかい部分は、かなり舌を奥に引っ込めないといけないのでわかりにくいかもしれません。

tの音は、歯の付け根辺りのボコッとした部分に舌のわりと先のほうが当たっています。chの音は、tの時よりもより少し奥に、舌のもっと奥の部分が当たっています。

舌の先を歯と歯の間に挟んで出す音なのですが、口と歯の間を少し開けたら、挟むというよりは、舌の先っちょを歯と歯の間からちょっと出して上の歯の先端に触れる感じにするとやりやすいと思います。その状態で、ヒソヒソ声で、

スーーーー

と息を吐きます。このときのスという音が、thinkの最初の音、thの音です。

今度はヒソヒソ声を止めて、同じ舌の位置で、

ズーーーー

と言ってみます。上の歯がビリビリしましたか？このときのズという音が、thisの最初のthの音です。

thには、上のス、ズ、という2つの音が割り当てられています。単語のどのような場所に出てくるかでどちらの音なのかをある程度特定できるのですが、コドモには複雑すぎると思って教えていません。

ここで、

thのス、sのス、shのシュをヒソヒソ声で順番に、

th、s、sh、th、s、sh、…

と繰り返してみてください。音の響きの違いや舌の位置の違いを感じられますか？