フォニックスは難しい?~フォニックス学習で混乱する理由~
今日は、フォニックスは難しいか?というのがテーマです。
えー、テーマにしておいてなんですが、難しくちゃいけないと思います。
フォニックスは、英語の読み書きを効果的/効率的に学習する方法、つまり、より簡単に学習するための方法なわけですから、その方法そのものの勉強が難しくて大変!というのは本末転倒だと思うのです。
私も最初混乱したので、理由を考えてみました。
フォニックス学習が混乱する理由は、
1.ルールには優先順位がある
2.ルールの優先順位と学習する順序が逆である
(あるいは一致していない)
ということが整理されていないからだと思います。
これを図にしてみるとこんな感じ↓
ルールは図の上のほうが優先順位が高く、例外→2文字のルール→1文字のルールの順に適用されます(左の赤い矢印)。ところがフォニックスを覚えるときは、優先順位が低いものから学習するか(右のオレンジの矢印)、ルールの優先順位とは一致していない順序で学ぶので、ルールの数が増えてくると「え?その文字のルール、今まで習っていたルールはどうなるの?」となってしまうのです。
例で考えてみましょう。
この「cut」という単語は、優先順位の高いルールが適用されている文字がないので、アルファベットの各文字の持つ音(いわゆるアブクド読み)を覚えれば読める単語です。真ん中の「u」はumbrella(傘)の最初の音と同じように発音します。例外や優先順位のより高い2文字のルールはありませんのでそのレベルは素通りしています。
次の例を見てみましょう。
アブクド読みでは、「s」は、sun(太陽)の最初の音(ス)、「h」はhat(帽子)の最初の音(ハ)のようにすると覚えるのですが、「sh」となって出てくる場合は2文字で1つの音、sheep(羊)の最初の音(シ)のように発音するという2文字のルールが適用されます。その結果、それよりも優先順位の低いアブクド読みのルールは適用されずに飛ばされてしまいます。「スハ」といった読み方にはならないわけですね。
次は例外の場合。
真ん中の「u」は、先ほどの例で出てきたとおりumbrella(傘)の最初の音と同じように発音するのがアブクド読みでのルールですが、この単語は例外なので、優先順位の低いその他のルールは適用されずに音が決まります。例外よりも優先順位の低いルールは全部飛ばされてしまうわけですね。
フォニックスはなんだか難しい、、、と感じる場合、それから教える立場である場合には、ルールには優先順位があって、後から習うルールのほうが優先度が高く、優先度の高いルールが適用されたら優先度の低いルールは適用されなくなるということ、今学習している内容の優先順位がどこなのかということ心に留めておくとよいのでは、と思います。
まだあまり理屈を考えないで受け入れられる小さな子どもには教える側が順序に配慮すれば説明は必要ないと思います。
~日々の学習メモ(先週金曜日分)~
(なかなか日々の記録に追いつかないのでメモを残すことにしました)
家勉
ORT Level 1+ フォニックス "Hello Grandma! " 3回目 Oxford Owl 無料e-book
おフロで英語
Let It Go!(←コドモのリクエスト。難しくて苦戦中)
フォニックス 5級(礼儀正しい母音)ルール44 "ee" まで手抜き中復習中